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セルクリート工法とは?

セルクリート工法は、これまでの『エアーモルタル』や『エアーミルク』などによる注入充填工事の欠点を改良した、画期的な注入充填工法です。

発泡モルタルを使用した従来からの注入充填工法として、エアモルタル工法、エアミルク工法がありますが、材料分離を起こしやすく水に対して脆弱なため、滞留水のある空隙の充填、長距離の圧送等の施工は困難とされてきました。これらを解決するために、細骨材としてセルクリート(リサイクル紙をセルロース状に分解した物を主材料にした発泡モルタル用細骨材)を配合することにより、材料分離が非常に少なく、水中での材料拡散がほとんど生じない充填材料を得ることができます。この耐水性軽量繊維質モルタルを使用し注入充填を行う工法が『セルクリート工法』です。

【耐水性】
水に対する分離抵抗が強く、水との接触面が乱されにくい。

【安定性】
ブリージング、気泡の消滅が無く、硬化後の空隙が発生しない。

【施工性】
流動性に優れ、圧送に高い注入圧力を必要としない。

セルクリート工法の技術的裏づけ
「発泡コンクリート及びその製造方法」特許 第4064327号

セルクリート工法と在来工法との比較
(滞留水のある管内 注入実験結果)

セルクリート工法
ブリージングが起きていない。均一の密度を保ち、水との接触による気泡の消滅・骨材の分離が見られない。

エアモルタル
材料分離・材料沈下が起こり気泡が減少して上部に空洞ができる。骨材の大きい物が下に沈下しているのが見られる。

エアミルク
材料分離・材料沈下が起こり気泡が減少して上部に空洞が出来る。水より軽いため下にも空洞ができる。

優れた施工性
●施工は、攪拌・注入設備一式を組み込んだ、車上プラントによる方法と生コンクリートプラント方式による二種類の方法があります。
●設備の設置撤去作業が簡略化されるため、作業帯の即日開放が可能です。
●注入材は時間経過にともなう材料特性の変化が極めて少なく、流動性を長時間保持します。これにより、500m以上の圧送が可能であり、離れた箇所への注入、長スパンの管充填を確実に施工することができます。